ロータリーという希望

2018年6月18日朝、震度6弱大阪北部地震が発生しました。

そして、登校中の小学生が倒れたブロック壁の下敷きになって亡くなるという悲しく、心の痛む事故が起こりました。

高槻市の市長がいち早く謝罪会見し、高槻中の通学路、学校に使用されているブロック塀を撤去しました。

私達は地震発生当時、自分達が被災者であることに気が付いていませんでした。

停電が起こり、ガスや水道の供給が停止し、屋根瓦がズレ落ち、壁にひびが入り、大きなショーウィンドウが割れました。

雨が降り、家の中が水浸しになり、崩れかかり…

やっと、ひょっとしたら「被災者」かも?と心がきゅっと縮みました。

そんな頃です。

オーストラリアのトゥンバ東ロータリークラブから連絡がありました。

「高槻市の為に義捐金を集めている。」

高槻ロータリークラブとトゥンバ東ロータリークラブは25年前に、国際ロータリーから「双子クラブ・提携証書」が発行され正式な姉妹クラブとなっておりますが、交流は初めの10年程で、以来諸事情があり疎遠になっておりました。

2011年1月にブリスベン川が氾濫し、トゥンバ市が大洪水に見舞われました。

その時に高槻ロータリークラブはお見舞金を送っておりましたが、その後も交流することなく関係は、休眠状態が続いておりました。

しかし、遠方の友は私達の友情を決して忘れてはいませんでした。

震災のニュースを聞き、募金活動をしてくれ日本円で130万円以上の義捐金を送ってくれました。

その義捐金は、アントニオ・トゥンバ市長と高槻ロータリークラブが一緒に濱田市長に手渡し、子供の通学路整備などの復興に役立てて下さるようにお願いして来ました。

ロータリークラブとはなんと素晴らしい人々の集まりでしょうか!

真の友情とはなんと力強い感謝と感動をもたらしてくれるものでしょうか!

パンドラの箱のように被災は辛く、痛みをもたらしましたが、最後に希望に満ちた明るいロータリー精神が現れ、私達の心は救われました。

ありがとう、トゥンバ東ロータリークラブ!ありがとう世界中のロータリアン!

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